岐阜県海津市北部の輪中の堤防に、花見の穴場と言うべきソメイヨシノの並木がある。
長良川にかかる大藪大橋の付近から、揖斐川にかかる今尾橋の付近まで、輪中の堤防が残っている。その堤防に、ソメイヨシノの若木が断続的にだが5~6kmにわたって植えられているのだ。
左手奥、道路のカーブに沿って、サクラ並木が延びているのがおわかりいただけますでしょうか?
田舎道にしては道路の舗装状態がよく、にもかかわらず交通量は多くないので、格好の花見スポットである。しかしあまりマスコミに取り上げられないためか、花見客は多くない。
つまりここは「花見の穴場」じゃないかと思っている。
スポンサーリンク
接写をよく忘れるので、早めに接写しておいた。
夜中に聞いたニュースによると、名古屋でも満開宣言が出たそうだ。だがこのあたりは、見た感じは満開というには少し早いようだ。
ツボミが可憐である。
堤防の上に並木があるのが、わかりやすそうなところを。左手にある小屋は「水防倉庫」と言って、何か所もある。
上の写真に「平田公園」という看板が出ているが、その付近まで行ってみた。
並木の切れ目から平田公園を望む。左手に見えるのは「グリーンドーム」という施設、右手のサクラの背後に「ローラー滑り台」が見える。
平田公園の少し南に千代保稲荷がある。過去記事で何度かネタにさせてもらった。
上掲写真の反対側も撮ってみた。川面が見えるのは、大榑川〔おおぐれがわ〕という河川である。
前々回の記事で、愛知県の旧尾張国東部には大河がないと書いた。一方、同じ濃尾平野の、さして遠からぬ岐阜県南部は、木曽三川という日本有数の大河が集中しており、古来、水害に悩まされてきた。
1976年(昭和51年)の「9.12水害(安八水害)」では、長良川の堤防が決壊したとき、輪中堤防が水害の被害拡大防止に現役で役立ったことを、地元住民は記憶している。
上掲写真のホウキになっている木も、花木であるはずだが、どんな花が咲くかは知らない。確かめたいと毎年思いつつ、ソメイヨシノの季節が過ぎると忘れてしまうのだ。
今回の締めのつもりで、手が届きそうな花の接写を貼ってみよう。本当に手が届いたと思うが、触らなかった。
スポンサーリンク