🍉しいたげられたしいたけ

NO WAR! 戦争反対!Ceasefire Now! 一刻も早い停戦を!

アマゾンマーケットプレイスで裁断済み書籍というのが売られていたので

買ってみた。

文庫だがちょっくら食指の動くタイトルがあったので検索したら、中古品の安いのがまだ出回っていなかった。

新品を買えばいいようなものだが、その版元は、日本を代表する出版社の一つであるにもかかわらず、個人的にはそこのやる装丁とかがいたく気に入らないので、儲けさせてやろうという気にならない。かつて「はてダ」の方で文句をたらたら書いた通り、カバーがすぐに反り返ろうとする紙質であるとか、同一作家の同一シリーズであるにもかかわらず背表紙の色を変えたことがあるとか、ミステリの表紙がネタバレになっているとか。あと週刊文春は週刊新潮と並んで大嫌いなメディアの筆頭格である…って名前伏せてへんやんけ。

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それはともかく、マーケットプレイス中古品に出品されているうち、一番安いのが「裁断済み」というやつだった。

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当該商品のスクリーンショットは撮っていなかったので、これは同じ出品者が出している別の商品のスクショを撮り直したものです。

一瞬迷ったが、何事も体験だと思って購入してみた。弊ブログでしばしばエントリーにしているように、私はScanSnapのヘビーユーザーだ。

出品者から事前に確認のメールが2度届いた。1通目は「裁断済みですよ。お間違えないですね? 発送は1日遅らせますから、もし間違って購入したのであればキャンセルしてくださいね」という内容で、2通目は「前便はお読みいただけましたね? 発送しますよ」という内容だった。過去にトラブルになったことが多いんだろうな。

承知の上のことなので、ほっといた。返信した方が丁寧なんだろうけど、マーケットプレイスはよく利用するし、出品者からのメールに返信なんてしていない。あくまで意識としては他の商品を発注した時と同じ扱いのつもり。

1、2日して、メール便で商品が届いた。

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はてなブログの一部で話題の「開封の儀」。違うか?

納品書とともに、こんな注意書きが同封されていた。

裁断済書籍の販売・返品処置について
この度はAmazonマーケットプレイスにて当方の出品物をご購入いただきありがとうございました。
本商品はコンディション説明欄で記載させていただいたように,ドキュメントスキャナ取り込み用に裁断した状態となっております。
裁断済書籍の出品はAmazonのガイドラインで認められた行為となっております。
以下コンディシコン「可」のガイドラインからの引用となります。
≪引用部中略≫
ガイドラインとは別個にAmazon側に栽断済書籍の販売が可能か問い合わせており、「可能」との返事をいただいています。
またお客様には発送前に裁断済書籍であることを確認するメールをも送らせていただいています。

わかっとるっちゅーの。だが逆に言えば、ここまでしてもトラブルになることがあるんだろうな。

それより問題は続きの部分だ。

以上を踏まえた上で、もし返品・返金をご希望される場合は、Amazonの規約に基づいての返品・返金が可能です。
返品は「お客様都合返品」となり、往復送料はお客様負担となります。送料はメール便の場合は、80円の往復160円もしくは、160円の往復320円となります。

おいおい! 送料いくらだって!?

いや知ってたけどね。メール便の料金なんて、調べようと思えばいくらでも調べられる。むしろ興味があるのは、公称の送料との差額が、Amazonと出品者でどんな割合で分配されているかだ。まあどちらがごそっとぶんどっているかは容易に想像つくが。また自分がマーケットプレイス出品者になれば、ただちにわかることだが。

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話を戻して、帯と…

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背表紙もしっかり同封されていた。私は帯はさっさと捨てるタイプだし、自炊するときは背表紙まではスキャンしない(日焼けして変色しきっていることが多いのが理由)。出品者は几帳面な人なんだろうなと思った。

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裁断済みだからそのままScanSnapにフィードするだけでスキャンできる。当然のことながら、便利なことは便利。すごく便利。

ただし心理的な満足度は思ったほどではなかった。むしろ、かなり強い後ろめたいような気分に襲われた。

これは私がScanSnapで自炊する動機と大きく関係している。もちろん読むつもりでスキャンしている。だが実態は「電子のゴミ箱」に限りなく近い。よく冗談めかして「すでに積ん読本未読本が200年分くらい貯まっている」と書いている通り、常にオーバーフローの危機に瀕しているストックを少しでも減量するためにやっているというのが、意識のバイアスを除いた実態に近いのだろう。現に自炊した書籍で完読したものは、まだ一冊もない。書籍の体裁を保っているものを読むので精いっぱいなのだ。

短く言うと「電子のゴミ箱」に投入するものを、わざわざ購入してしまったという後悔であろう。書籍に対する「すまない」という感情なのであろう。

この「すまない」という感情は、今回購入した書籍だけでなく、過去に購入したすべての書籍に対するものである。私が買ったすべての本は、欲しかったから買ったのだ。

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